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Back to 2013 Vol.5


アメリカ生活の中で

ファッション‐ウィークの期間めがけて

NYに渡り現地に一定の期間住み込み

インターンシップをしている時期がありました


インターンシップと言っても色々なことをしましたが

正規で雇用してくれたのは

日系の個人のパターンメーカーの方のみで

ブランドのアトリエに潜り込ませてもらったり

あの手この手を使いマンハッタンの

ガーメントディストリクトに忍び込みます


New York City Garment District

インターンシップ先に向かう道中での一枚




New York City Garment District

区画の中に縫製工場・生地屋・加工場同じビルの中に点在している効率的な体系



はじめは1週間

2週間、3週間

1か月、3か月と

回数を重ねるごとに滞在時間を増やしました


ロサンゼルスでは陽気な土地柄

温かい気候に浮かれ

ゆったりとした時間を過ごしていましたが

NYでの時間は全く違うものでした。


インターンシップで

とても大きな挫折もあるのですが

また別のジャーナルで綴りたいと思います。


NYでは滞在場所も様々な場所で過ごすのですが

基本的にお金がなかったので

マンハッタンエリアに住むわけもなく

安宿・airbnb・ややゲットーな場所で

滞在時のランニングコストを抑えていました。


唯一、マンハッタンで滞在したのは

初めて訪れた

1週間の滞在で所謂洒落たエリアの

ひとつであるBoweryに滞在します。


Bowery Grand Hotel

143 Bowery, New York, NY



当時は1日当たり$65でした。

日本円にして¥8,000程度だった

記憶があるのですが

訪れたことのない街で

Googleだけを頼りに宿を抑えるわけです。

Bowery Grand Hotel

名前だけ聞くととても響きがよく

ワクワクしてホテルに足を運び

絶望した記憶があります。

¥8,000も払えばある程度まともな宿だと思うわけです。

当時の自分に声をかけれるなら

本当に止めてあげたい。

と思うほど

劣悪な環境とはこのことか。

と身をもって知ることになります。


回数を重ねこれまたユニークな

生活をするのですが

最終的に現地の日本人が運営する

ドミトリーで滞在をしました。

South BrooklynのSunset Park近くの

街で3か月生活をするのですが

そこでは多くの友人と

出会い・別れを繰り返しました、


滞在3か月の中で何人入れ替わったのか。

入れ替わり・たち代わりを含め

4~5人で生活をするのですが

生活を始めて間もなく

大学時代の友人から連絡が入ります。


今ヨーロッパでバックパッカーを

しているのだけど

次ニューヨークにいるから一緒に暮らさない?


改めて文面にするとすごいのですが

2つ返事でOKし

今住んでいる自室に迎え入れることにします。


ドミトリーで$800/1 month

二人で1つの部屋で滞在するので一人当たり$400


当時はそんな生活をしている

留学生・日本人がNYでは当たり前でした。


そんな友人は今も展示会に

かかさず顔を出してくれます。



Fort Hamilton Pkwy駅が

ドミトリーからの最寄り駅になるのですが

Jewish Townの為

由緒ある生活・文化を守り生活している

道行くユダヤ人の装いに初めは驚きました。


Fort Hamilton Parkway Station

Fort Hamilton Pkwy, Brooklyn, NY 11219


この場所を拠点に毎朝マンハッタンに向かい

インターンシップ

パートタイムジョブ(アルバイト)

に励むことになります。


アルバイトはマンハッタンのSOHOエリアの

日系レストランで働くことになるのですが

たまに頼まれるデリバリーのチップが

当時の生活で大きな要となりました。


SOHOは毎日のように通勤し

記憶に残るエリアなのですが

私の大好きな写真の1枚と

リンクすることになります。



River Phoenix

Taken at NYC *not sure


NYCで撮影されたと言われる

(諸説あります)この1枚

脳裏から離れないこのスタイルをオマージュし

自身の見てきたNYの情景・記憶を重ね

ハンドメイドのニットを作りました。












ニッターとダイレクトにモノづくりを行い

成型・編みに48時間超をかけて

丁寧に1点1点手編みで作られています。


棒針編みで成形された

アラン模様と鹿の子編みを組み合わせ

ひじの箇所には着用の際に

インナーが見えるような

アクセントのデザインを入れています。


程よい重量感もハンドメイドニット

ならではのぬくもりを感じられ

我ながらお気に入りの1枚です。


間違いなく今後はこの値段では

作ることができません。

と、いうよりニッターさんからは

同じ値段ではもう無理です。と

泣きの一言を食らってしまいました。


職人さんが糸を紡ぎ

編み上げてくれていることに

ただひたすら感謝です。


綴っているときには

1色1枚ずつ在庫がありましたが

果たして残っているでしょうか。


余談ですが

ガーメントディストリクトで

撮影した

ブレブレの一枚。


ブランド立ち上げの1stシーズン

まだサンプルも上がっていない中

作成したインビテーションに使用しています。



2023 SPRING SUMMER EXHIBITON

インビテーション


高まる胸の激情は常に胸に。

忘れずに変わらず。


次回Journalでは

KYOUのシグネチャーアイテムの一つ

"PHOENIX"コートについ

て綴りたいと思います。


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