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Back to 2013 vol.2

  • 執筆者の写真: Designer
    Designer
  • 2023年6月27日
  • 読了時間: 3分

更新日:2023年11月12日


夢見ながら単身渡米し、いつか。

いつか始めようと思っていた

KYOUをようやくスタートさせるわけですが


創りたかったKYOUとは何か。


モノづくりを始めた答えは

私がアメリカの地へ渡った

そもそもの理由に起因します。



先のJounalでも綴りましたが

私はアメリカ映画のフィルターを通し

アメリカの魅力に吸い込まれます。



目に焼き付いた映像。

思春期の最中の私の心に

大きく突き刺さった人物



River Jude Phoenix


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繊細な彼の瞳に滾る燃えるような力強さ



一目で虜になった私は漁るように

彼の作品を見始めます。


映画好きの母は

昔カナダに住んでいたこともあり

北米生活のあれこれをよく口にしていたことが

記憶に残ります。


憧れ、恋焦がれた思いが背中を後押しし

いつか自分もアメリカに行くんだ。

と幼いながらに思っていました。



リバーフェニックスとの出会いは


”Running on Empty” 【邦題:旅立ちの時】


この作品を見たときに自然と涙が零れました。


私が世界で一番好きな映画であり

リバーの繊細さ

当時のリアルなスタイルが

詰まった作品でもあります。




彼をある種の理想の男性像

ミューズとしてと捉え


彼の生前のスタイル。


もしまだ彼が生きていたら。


そんな想いからKYOUの服作りは

スタートしました。


23FWシーズンから本格的に作り始めた

レディースアイテムは

当時の彼を取り巻く女性や

フィルムの中の女性を像とし

ウィメンズアイテムに昇華させています。




理想と襲い掛かる現実の狭間で感じ得たこと




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理想と現実いうものは

いつの時も大きなギャップがあるものです。


渡米しすぐに感じたことは



「思っていたアメリカは失われてしまっていた」



当たり前のことですが

私が見ていた(認識していた)

1980年代のアメリカから

30年以上の時を経ており

フィルムの中の時代とは景観も景色も

変わっているものが多かったのです。


アメリカに來たは良いものの

思い描いていた文化やスタイルに

埋めることのできない

ギャップを突き付けらるわけです。


想像していたものと

実際に見るものは

大きな違いがありました。


焦燥感にかられる時間も少なくありませんでしたが

そんな中でもアメリカ生活の中で


出会う人

訪れた場所

見た景色に影響を受けながら

自分ながらの答えを

少しづつ見出していくことになります。


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IDENDITY/自分とは何者か

DIGNITY/尊厳と価値

ASPIRATION/憧れと希望



常に自分に問いかけ続けてきたこの言葉は、

私自身今でも答えを探している

道の途中でもあります。



その時の気持ちを忘れないように、

KYOUの洋服

ひとつひとつにこのネームをつけています。


全てにセルフチェックをつけた時

このタグを剝がしてもらえれば

着始めた時より

違った洋服に感じれる。


そんな想いをコンセプトにしました。

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自分のことは

自分が一番分かるようで

わからない

得も言えない感覚


アメリカに渡ったことも

洋服に魅せられたことも

自分は何者なのかを

探すためだったかもしれません。







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